かかりつけの先生から、「骨折しているけどウチでは対応できない」とのことで猫の患者さんが来院されました。側面から撮影してみると尺骨近位の骨折は明らか。続いて正面から撮影してみると肘関節が脱臼・・・モンテジア骨折ではありませんか。脱臼を伴っている骨折なので骨折部の接合はもとより、関節面の整合性を整えてあげないと肘の曲げ伸ばしができなくなってしまいます。慎重に骨折部を整復しながらも関節の動きを確認し、できる限り関節周りの靭帯組織を修復しました。
お盆休みに入る前に術後1ヶ月で検診に来ていただけたのですが、骨折部も順調に仮骨し肘の機能も無事に回復しているようでした。飼い主さん曰く、当の本人(猫)はもう少し自由に運動したいようだとのことでしたが、もう1ヶ月は運動制限していただくよう指示させていただきました。動けるようになるとなかなか制限することが難しい犬猫の骨折整復。完治には手術もさることながら、飼い主さんのご理解とご協力が必要です。
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年末年始:休診のお知らせ
寒波の関係で非常に寒い日が続いております。
個人的には激動の2024年も残すところ数日になってきました。去年とは違う年末年始、いつもより少しだけ長くお休みをとらせていただきます。
12月30日(月)午前10:00〜12:00 午後15:00〜17:00
12月31日(火)より1月5日(日) 終日休診
1月6日(月) 通常通り診察
*休診中も可能な限り急患については対応させていただきます。留守番電話には必ずメッセージをお残しください。
脾臓の腫瘍というと
約半数は血腫や結節性過形成といわれる良性病変であり、残りの半数の2/3が血管肉腫といわれる悪性病変であるといわれています。個人的にもあまり良いイメージがありませんでしたが、最近二件続けて良性病変だったのでこちらに報告させていただきます。摘出した脾臓を見るとどちらの症例もう〜んという感じでした結果は結節性過形成でした。術前の血液と超音波検査では良性か悪性かの判別はつきにくく最終的な確定診断は組織検査の結果を待たねばなりません。50%の確率で悪性といわれてしまうと手術を躊躇してしまいますが、脾臓の腫瘍は治療の第1選択は摘出手術です。というのも良性にせよ悪性にせよ腫瘤が破裂して出血を起こすと生活の質は著しく低下します。悪性だった場合においても根治治療ではありませんがいつ爆発するかわからない腫瘍を抱えて生活するのは非常にストレスがかかることだと思います。脾臓に腫瘍が確認されたなら、結果が出るまでは不安ではありますが、破裂を予防するという意味でも早めに手術に踏み切っていただく判断も必要だなぁと感じました。
10月:休診のお知らせ
11日(月)の診療は、午前9:00〜12:00 午後休診 とさせていただきます。
23日(土)午前の診療は、都合により休診とさせていただきます。午後は通常通り診療いたします。
私事ではありますが13日(水)が、コロナウイルス感染症予防ワクチンの2度目の接種になります。よく言われている発熱の副反応は覚悟しているのですが、接種後どのような症状が出るのかはわかりかねます。15日の診療は通常通り行うつもりではありますが、来院の際は念のためお電話頂けると幸いです。
11月:休診のお知らせ
4日(日) 都合により休診とさせていただきます。
28日(水) 整形外科セミナー(TPLO)の為、休診とさせていただきます。
2月 休診日のお知らせ
1日 整形外科セミナーのため、午前のみの診療となります。
27日 親戚・四十九日法要のため、午後のみの診療となります。
28日 父・四十九日法要のため、休診となります。
父の経過。
先日こちらでもお知らせしておりますが、前院長であり私の父である野亦克彌は12月1日よりガン治療および放射線治療のため入院しております。痛みも軽減し経過も良好かと思われましたが、13日夕方より病状が激変しICUにて治療を受けております。状態によっては病院に駆けつけなくてはいけないため、急な休診があるかもしれません。ご迷惑をお掛けしますがご理解のほどよろしくお願いします。
11月3日は
都合により休診とさせていただきます。尚、4日は午前のみ診療を行っております。3日〜4日は県庁前にてイベントが開催されるため周辺道路に交通規制がかかります。ご来院の際は気を付けてお越しください。