ミニチュアダックスは相変わらず人気があります。この前ホームセンターに併設しているペットショップを覗いてみましたがトイ・プードルやミニチュアダックスを見ている方がたくさんいました(最近はシュナウザーも人気があるとか)。やはりテレビに露出が多くなると人気も高くなるみたいです。けれども犬を飼い始める方の中で、その犬について何らかの勉強や知識を得てから飼い始める方ってどのくらいいるのでしょう。初診で犬を飼い始める方に『この犬種はこのような疾患が多くて将来的にはこういうことが起きるかも知れませんよ』と説明すると知らなかったという飼い主さんが結構いらっしゃいます。タイトルにもある脊椎疾患もミニチュアダックスにはついて回るような疾患の1つではないでしょうか。最近も椎間板ヘルニア手術を希望されたダックスが来院されましたが、手術前に是非MRIを撮ってきてくださいとお願いしました。その子は幸い一般的な椎間板ヘルニアだったので手術をすることで快方に向かっていますが、症状が似ているけれど手術が適応されない【脊髄軟化症】という怖い疾患があります。自分も立て続けに経験しましたが、症状の進行が早くいろいろ手を尽くしても亡くなってしまうことまであります。これを診断できるのはやはりMRIでしょう。『レントゲンでわからないの?』と質問されることがありますが、レントゲンでは背骨の形態変化や軟骨の状態を観察することはできますが、脊髄神経がどうなっているかどうかは残念ながらわかりません。腰が抜けて病院で椎間板ヘルニアかもと診断されたら、できればMRI検査で確定診断を受けてみてください。検査を受けるにあたっては専門機関に足を運んでいただかなければなりません。手間も、時間も、そしてもちろんお金もかかりますが予後診断には重要な検査です。前向きに考えてみてください。
暑さ本番。
お盆休みを前にして暑さが厳しくなって参りました。節電とはいっても過度に無理をすれば、ヒトに限らず犬猫だって熱中症になります。今年はまだ熱中症の急患はありませんが、昨年は数件熱中症によって亡くなられたワンちゃんがいます。室内とはいっても熱中症になることがあります。温度だけではなく湿度にも気をつけて対策をとってあげてください。さて、お盆期間中の診療時間をお知らせさせていただきます。
12日 午前10:00〜12:00 午後3:00〜5:00
13日 午前10:00〜12:00 午後3:00〜5:00
14日 午前10:00〜12:00 午後休診
15日 午前10:00〜12:00 午後3:00〜5:00
16日 午前10:00〜12:00 午後3:00〜5:00
17日 通常診療
尚、当院のお盆休みは8月23日(火)〜25(木)を予定しております。よろしくお願いいたします。
G.W期間中の診療について。
29日 午前10:00〜12:00 午後15:00〜17:00
30日 午前10:00〜12:00 午後15:00〜17:00
1日 午前10:00〜12:00 午後休診
2日 午前10:00〜12:00 午後15:00〜17:00
3日 午前10:00〜12:00 午後休診
4日 休診
5日 木曜(休診日)
6日 通常診療
1週間。
今日であの大地震から1週間。余震の数も減り、揺れの恐怖から解放されつつある今日この頃。この1週間で少しずついろいろな情報を寄せていただいております。栃木県内では宇都宮より東側に位置する住宅地で大きな被害があったようです。また、宇都宮の駅より東側の電力供給が福島の原発から行われていることで、地震後しばらくの間停電状態が続いたようです。福島県白河にいらっしゃる患者さんからは避難パニックで道路が身動きとれない状態ですとの連絡をいただきました。那須町にいらっしゃる患者さんは家が半倒壊してしまい荷物の運び出しを行っているとのこと。千葉県香取市の患者さんからは水道菅が破裂し一時水が使えず、そこに停電が重なり非常に不安な日々を過ごされたようです。幸い皆さん怪我などはなく無事ということでしたが、これからが大変なことと思います。
当院でも必要のない電気は消す節電診療を行っていますが、計画停電の時間帯ではさすがに思ったような診察〜検査をすることができません。もしご来院の際はまず電話にてご連絡いただけると幸いです。もし電話が通じないときは停電中とご理解ください。よろしくお願いいたします。
まだまだ精神的にも物資的にも不安な日々が続きますが、皆さん頑張っていきましょう。
大地震
3月11日。休み明けの金曜日。いつものように昼食をとった後、病院に出かけるときにそれは起こりました。自分は病院近くのマンションに住んでいるのですが、今まで生きてきた中で経験したことのない大きな揺れに遭遇しました。地震の多い栃木県、マンションも7階なのでいつもより揺れるなぁ・・・なんて思っていましたが、一向におさまる気配のない揺れがさらに大きくなり、高いところにおいていた物が崩れ落ち、正直このままマンションごと崩れ落ちるのかと思いました。
幸い当院は被害もなく予定していた手術(昨日ですが)も無事に行え、入院していたワンちゃんも飼い主さんがお迎えにきてくれ何事もなかったように過ごすことができました。が、週があけての月曜日、やはり物流が滞っているのとガソリンが不足し始めているためか、注文した物がすぐに手元に届かないといったことが起き始めています。安定した供給がされるまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、フードやお薬は買いだめしなくてもある程度供給できております。皆さん落ち着いて行動してくださいね。
病気の明暗
2011年になったなぁ・・・と思いきや、早くも1ヶ月が過ぎてしまいました。初エントリーにしてはちょっと重い内容になりますが、年始に診察した2頭のダックスの話になります。1頭目は同居犬と喧嘩し腰を痛めたようで完全に腰抜け状態で来院されました。自分の力では全く立つことができませんでしたが、深部痛覚(足先を強くつねることでみられる痛み)があったので薬を使っての内科療法とレーザーによる理学療法を行いました。2頭目は急に腰が抜けてしまい、3日間近所の病院でステロイドによる治療をうけてからの来院でした。やはり自分の力では立つことができず、深部痛覚もわずかにありました。手術を希望されての来院でしたが、不随の様子(脚に力が入らなくなった状態)に異常を感じたためMRIを撮影してもらいに専門施設に足を運んでもらいました。結果は【脊髄軟化症】 脊髄の軟化が止まってくれれば何とか生きながらえることはできますが、どんどん進めば命が脅かされる病気で、手術はもちろん内科療法や理学療法でも症状を治めることが困難な脊髄疾患でした。ブーム初期頃から飼われ始めたダックスもそろそろ病気に気をつけ始めなければならないなぁと思った矢先に襲いかかってくる脊髄疾患。腰抜けの症状の見極めは早めが肝心です。早めにかかりつけの病院や専門機関にお問い合わせください。
P.S 1頭目のダックスは順調に回復し、短い散歩ができるようになってきました。2頭目のダックスは軟化症の進行が止まり、車いすでの生活を送っているようです。自分の脚では歩けなくなってしまいましたが命あっての物種、頑張ってほしいものです。
年末年始の診療について
今年もあっという間にこのお知らせをする時期となってしまいました。年末年始は下記のような診療となりますのでよろしくお願いいたします。病気や事故のない年末年始をお過ごしくださいね。
12月30日(木)〜1月3日(月)休診
1月4日(火) 午前10:00〜12:00 午後3:00〜5:00
1月5日(水) 通常診療
尚、急患についてはできる限り対応させていただきます。電話は留守電になっておりますが、お名前・連絡先・症状などの伝言を必ずお残しください。
やっ、やばい。
ご無沙汰しております←という言葉での書き出しではじまる投稿ばかりなので、今回は今の心情をタイトルにしてみました。前回の投稿よりはや3ヶ月、このホームページも放置気味でどれだけの方が訪れてくれているか分からない状況ですがこれまでのご報告を。
大学院の研究実験はなかなかうまく進まず試行錯誤の日々が続いております。実験や仕事の合間に海外の文献を翻訳し、自分の実験の参考になるところをピックアップしております。英語はおかげさまで読むのがあまり苦にはならなくなりました(とは言っても電子辞書を引きまくりですが)。
病院のほうですが、今年の異常な暑さは飼い主さんの思考をも鈍らせてしまったのでしょうか?8月初めの頃の出来事なのですが、午後一番の暑い時間帯、窓越しにちょっと太めの黒ラブが公園のほうに歩いていきました。こんな暑い時間に大丈夫かなぁと思っていた矢先、途中で倒れてしまったと飼い主さんが大急ぎで飛び込んでこられました。とりあえず水道の近くに連れて行きガンガン水で冷やしながら救急処置。無事に帰ることができましたが、飼い主さん曰く‘散歩してあげないと可哀想だから’ということでしたが、自分も炎天下での処置でクラクラしてしまい“次は気をつけて”というのが精一杯でした。手術のほうではお盆中に駆け込みの骨折手術、そしてここのところなんと言っても腫瘍関係が増えました。ちょっとしたできものが悪性だったりと、飼い主さんによる発見から手術の依頼によって早期治療につながるものもあれば、抗ガン治療をしても完治が望めないものなど、メスを握りながら『これは悪性じゃなければいいなぁ』と思うくらい。ちょっとの出来物でも心配だったら早めに受診してあげてください。この投稿を書きながらも、数日後にまた腫瘍の手術の依頼が来ています。頑張っていこう。
ご無沙汰しておりました。
大学院生活も2年目に突入し、正式な研究課題も連休明けに決まり、ラットを使用しての予備実験が始まりました。犬猫なら小さいといっても2kg位なので手術もし易いのですが、自分が実験で使用しているラットは約300g。手術する部位をしっかり確認しなければならないのでサージカルルーペという拡大鏡を覗きながらの手術をしています。慣れないせいか1匹を手術するのがやっとという感じなのと、組織が犬猫に比べると非常にデリケートで悪戦苦闘しております。そんな中、病院の方でもちょっと大変な手術が続いておりましたが、ラットに比べると視野が大きな犬猫では気分的にもリラックスして行うことができ術後も良好で一安心といった感じです。ただ1つ最近切々と実感しているのは体力の低下・・・というか疲れのぬけが悪いことでしょうか。このところの熱帯夜でしっかり睡眠がとれず、気がつくともう朝なんてことが続いています。夏が苦手な自分としては、早く涼しくなって欲しいものです。
話はガラッと変わって、あるメーカーからいただいたポスターの話。ノミやダニの活動が活発になる今時期、メーカーとしても商品をアピールするには絶好な時期かと思います。が、ダニ予防薬のポスターには〖夏だ、祭りだ、血祭りだ。〗とのキャッチコピーが・・・。メーカーの方もいろいろ考えられてのこのコピーだったのでしょうが、自分としてはちょっと・・・な感じだったのでお蔵入りにさせていただきました。言葉から連想することは人それぞれですが、皆さんはどんな感じでしょう。
G.W中の診察時間のお知らせ
29日 木曜:休診日
30日 午前10:00〜12:00 午後3:00〜6:00
1 日 午前10:00〜12:00 午後3:00〜6:00
2 日 午前10:00〜13:00 午後休診
3 日 午前10:00〜13:00 午後休診
4 日 午前10:00〜13:00 午後休診
5 日 休診
6 日 木曜:休診日
尚、急患に関しては可能な限り対応いたします。留守電の場合でもお名前・症状などをお残しください。