“それって一体?”と思われた方もいらっしゃると思いますが、特に夏場で高齢の動物にはよく見られる病気なんですよ。症状としては運動失調や斜頸(頭を傾げた状態)、ひどい場合は嘔吐などが見られることがあります。若い動物でも中耳炎や内耳炎を患っている場合には同じような症状が見られることがあります。
今年もうちの病院に前庭疾患の犬が入院しました。やはり15歳になるワンちゃんなんですが、眼振といって目が左右に小刻みに動いていて、立っているのが辛いみたいです。
いつも思うのですが、犬猫の病気だけでもすごい数があるのにさらに鳥やハムスターなどを病気を診ている先生はすごいものだと感心してしまいます。犬猫専門病院としては少しでもレベルも高い診療を皆様にご提供できるようがんばっていきます。
昨日の訂正
昨日のblogで間違いを発見していただきました。“犬は1年で17歳、猫は20歳に・・・”というところなんですが、水曜日の晩は徹夜で木曜日は依頼のあった骨盤骨折の手術と少々寝不足で書いた文章はいけませんね。正しくは犬は最初の1年で17歳になりそれ以降は1年で5歳ずつ年をとります。また猫では最初の1年で20歳になりそれ以降は1年で4歳ずつ年をとっていきます。申し訳ありませんでした。
水曜日の徹夜の理由なんですが、群馬の患者さんの紹介で足利と本庄児玉の先生と知り合うことができ、意見の交換や相談など本当に時間が経つのを忘れるくらい有意義な時間を過ごすことができました。(帰りの運転は非常につらかったのだが!)
どうしても近所の獣医さんとはなかなか親睦を深めるというのは難しいもので(仲が悪いわけではありません)、そんななか同じような考え方をもっている先生とのわずかな時間でしたが自分にとってカンフル剤になりますね。
犬猫の1日
今日は休診日なので犬猫の年齢について書いてみたいと思います。
みなさんは犬猫がどのくらいの速度で年をとっていくかご存じですか?人間の年齢に換算すると、犬は1年で17歳、猫では20歳になるといわれています。ですから犬猫の1日は人間の約5日分に相当することになります。“3日前から調子が悪かった。”ということは“15日前から調子が悪かった”ということなんですね。
ここでみなさんにご理解いただきたいことは、これだけ人と犬猫との間に時間の差があるのだから回復するのにも時間がかかるということです。(もちろん若ければ回復も早いですが。)なかなか病気が治らないと飼い主さんも心配になってしますとは思いますが、このようなバックグラウンドあることを覚えておいてくださいね。
続・どこが痛いの?
昨日どこをさわっても痛がっていたワンちゃん。治療の効果があったのか本日はすこぶる元気になり、昨日の大騒ぎは何だったの?というくらい元気になりました。落ち着いたのでレントゲンを撮ってみると、予想通り頸椎に異常(頸腕症候群)が認められました。
頸椎の病気は年齢を問わずに起こります。力強い大型犬で首輪のついたリードをガンガン引っ張る子は特に注意してあげてください。もし頸椎を痛めてしまったようならば胴輪に変えてあげるだけでだいぶ楽になりますよ。(もちろん何らかの治療は必要ですが)
どこが痛いの?
午後の激しい雨があがりかけた頃、どこをさわっても痛がるワンちゃんが来院しました。昨日くらいから何となく動きたがらなかったようです。診察しているとどうも脊椎のどこかを痛めているよう。なるべく動かさない方がいいので、入院しての治療を行うことにしました。
いつも思うのは、動物の言葉がわかったら・・・ということ。それは飼い主さんも同じことですよね。だからせめて彼らと同じ目線になっての診察を心懸けたいものです。
暑いですね。
夏本番です。宇都宮の最高気温は34℃になったようです。しかし今週末は台風の影響で雨が降るみたいですね。こんな時は人間と同じでペットも体調を壊しがちです。特に外にいる子は熱射病に注意してあげてくださいね。
はじめまして
副院長の野亦久弥です。
今回、blogを使ってのホームページによって病気や治療のことにとどまらず、獣医さんの本音のようなこともどんどん取り上げて行こうと思っています。病院では聞き難いことなど何でもお答えしたいと思っていますので、皆様からのアクセスをお待ちしています。